
情報収集を続けていたM氏は,たまたま問い合わせた山洋電気担当者から提案されたパワコン「SANUPS P73H」によって,問題解決が図れることを知ります。
M氏をまず惹きつけたのは,山洋電気製パワコンの入力運転電圧範囲が広いため,メーカーを問わずさまざまな太陽光パネルに接続できる点でした。
「どのメーカーでも対応できる点はまさに求めていた要件にぴったりでした。パネルメーカーが増えるたびにパワコンを再選定する必要がないので,複数のパネルメーカーとの取引を考えるならば,すべてのパワコンを山洋電気製とするのが有効と判断しました。」(M氏)
続けて山洋電気の担当者はM氏らに対し,パネルの最適の組み合わせ方法についてアドバイスをおこないました。
「パネルはメーカーごとに仕様が異なり,組み合わせにムダがあるとパワコンが余分に必要となるケースもあるので,経験の乏しい我々にとっては非常に貴重な提案でした。」(M氏)
さらに,-25℃までの周囲温度に対応できる点も,採用決断を後押しすることとなりました。
「他に検討していたパワコンの使用周囲温度は-20℃が限界でしたので,より優れた低温環境対応には社内からも高い評価が得られました。また,上限も+60℃と高いため,北海道から沖縄まで日本中どこでも使用可能です。今後の事業拡大を考えた際に,安心してお客さまに提案できるのは大きなポイントでした。」(M氏)
こうして,X社は山洋電気製太陽光発電用パワーコンディショナの採用を決定しました。
自社の導入から数ヵ月後,同社は北海道,東北地方において同時に複数の太陽光発電システムを受注しました。いずれの案件も広大な敷地内に設置するものだったため,山洋電気はさらにX社に対し,インターネットを通じて太陽光発電システムの状態をパソコンやスマートフォンから遠隔監視できる「SANUPS NET」サービスを提案しました。
「遠隔地から発電状況などを一元で監視できるので,人を配置する必要がなくなり,お客さまのランニングコスト削減に貢献できました。この機能は今後の太陽光発電システム普及において大きな訴求ポイントとなっていくと思います。」(M氏)
さらに,M氏はこう語っています。
「山洋電気には,最適なパネルの組み合わせなど,的を射た提案によって,まだまだ経験の乏しい我々を十分にサポートしていただきました。お客さまにも大きなメリットを提供することができ,感謝しています。これからもいろいろと相談させていただきたいと思っています。」