
解決事例
野立てシステムにシェルタは必要?
屋外設置できる低圧連系に最適なパワコンとは?
太陽光発電システムインテグレータP社(従業員数:約10名)
太陽光発電のシステムインテグレータP社。近年,同社はユーザーから要望が高い50kW未満の低圧連系のシステムを構築する際,パワーコンディショナ(パワコン)の選定で悩んでいました。P社技術部長のA氏はこう語ります。
「50kW未満の低圧連系で太陽光発電システムを設置する場合,高圧連系よりも初期コストやランニングコストを低く抑えられることがメリットとなります。ですが,現在使用しているパワコンだとそのまま屋外設置できないために,シェルタを利用してシステムを組んでいる状態でした。せっかく低圧連系でキュービクル(高圧受電設備)が必要なくなったのに,シェルタの初期費用が発生してしまいます。高圧連系に比べ手軽に始められることが魅力であるだけに,いかに投資コストを抑えるかが課題でした。さらに,シェルタの換気のためにせっかく発電した電気を使ってしまうので,売電分が少なくなってしまう問題点もありました。」(A氏)
また,一般的に産業用パワコンは保証期間が短い点がボトルネックとなっていました。
「ソーラーシェアリングや野立てシステムのニーズに応えるためにも,長期間保証があるパワコンと低コストなシェルタを探していました。」(A氏)
加えて,オーナーが常に発電量や稼働状況を確認できる「遠隔監視」機能も必須でした。
「低圧連系の場合には現地に電気主任技術者の専任が必要ないのでランニングコストを抑えられる反面,故障などのトラブルが発生した際,すぐに発見することが難しくなります。システムトラブルや不具合はお客さまの売電損失に直結するだけに,故障などで発電できなくなった場合には早期に異常を検知する必要があります。そのため,信頼できる遠隔監視システムが必要でした。」(A氏)