
別案件で取り引きのあった山洋電気にこうした課題を相談したA氏は,パワーコンディショナ「SANUPS P73J」によって,抱えていた課題の解決が図れることを知ります。
なによりもA氏を惹きつけたのは,業界トップクラスIP65(*1)の“防水・防塵性能”でした。
「まず,“シェルタが要らない”という提案に驚きました。パワコン自体が保護等級IP65(*1)の高い“防水・防塵性能”を持っているので,そのまま設置しても雨や土埃の侵入による故障の心配がなく,野立てシステムや農地のソーラーシェアリングなどでも十分活用できるとのことでした。さらに,-25℃から+60℃と他社製品と比較しても断トツの使用周囲温度に注目しました。これなら寒暖の差が激しい地域でもほとんど制限なく使用できます。」(A氏)
また,機器の保証についても高い評価に結びつきました。
「通常の機器保証1 年間から,有償により10 年間へ延長することができるとのことで,まさに理想的なパワコンであることがわかりました。さらに,2014年10月から必須となるFRT要件(*2)など,系統連系の新基準に対応していることもポイントでした。今後も安心してシステム構築できます。」(A氏)
*1 保護等級IP65
耐塵性:粉塵が内部に侵入しない/防水性:いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない(IEC60529による)
*2 FRT要件:事故時運転継続要件(系統連系規定より)
さらに,太陽光発電システム状態監視サービス「SANUPS NET」により“電力の見える化”を実現できる点もA氏を満足させました。
「検討していた他社の遠隔監視システムは,発電状況を監視する機能しかなかったため,トラブル時には“発電が止まった”ことしかわからず,原因の究明や復旧に時間がかかってしまいます。SANUPS NETは,インターネットを通じてPCやスマートフォンから発電状況だけでなく,システムの状態まで確認できます。システムにトラブルが発生した際にはメールで通知され,アラームの内容も遠隔で把握することができるので停止期間を最小限に抑えられます。また,モバイル通信パックもあるので,有線のインターネット環境がない場所でも使えることもポイントとなりました。」(A氏)
こうしたメリットを検討した後,P社は「SANUPS P73J」の採用を決定しました。
「設置場所を選ばない耐環境性能と安心の長期保証制度が採用の決め手となりました。絶縁トランスも内蔵されており,今後も低圧連系システム構築の力強い味方となってくれることを期待しています。」(A氏)