
情報収集を続けていたM氏は,以前,別の部門で採用実績があった山洋電気とコンタクトを取り,これらの問題を相談しました。
連絡を受けてP社を訪問した山洋電気担当者は,課題を詳細にヒアリングした後に,瞬時電圧低下補償装置「SANUPS C23A」を提案します。
この提案はP社スタッフを強く惹きつけました。
「『瞬低』だけでなく『瞬停』にも対応し,さらに『完全無瞬断』で電力を供給してくれる点に着目しました。他社の製品もいろいろ検討したのですが,『瞬低』のみの対応で,『瞬停』の補償はおこなわれていません。『瞬低』・『瞬停』いずれの場合でも完全無瞬断での電力供給を実現しているのは,山洋電気の製品だけでした。これで“安定した電力供給”という課題は十分クリアできると確信が持てました。」(M氏)
海外では,設備機器より発生する「高調波」への対策が不十分なところも,M氏を悩ませていました。
「お客さまに,国内と同じように安心してレーザー加工機をご使用いただくためには,高調波対策も欠かせません。『SANUPS C23A』にはアクティブフィルタ機能があり,レーザー加工機が出す高調波をインバータがキャンセルしてくれます。入力電流が常にきれいな正弦波を保つため,他の機器に悪影響をおよぼさないという点も魅力でした。」(M氏)
さらに,メンテナンス面における優位性もM氏を驚かせました。
「『SANUPS C23A』は電気二重層キャパシタなので,UPSの鉛バッテリに比べ期待寿命が長く,保守・運用費用を大幅に低減できるという期待が持てました。」(M氏)
こうして「SANUPS C23A」の正式採用を決定したP社。
「今回『SANUPS C23A』をオプションとしてラインアップに加えたことで,電力事情が不安定な地域で設備導入を検討しているお客さまへも,自信をもってご提案できるようになりました。当社にとっても,今後のグローバル展開を考えるうえで大きな布石となりました。山洋電気には本当に感謝しています。」(M氏)