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実機評価によるファン選定では時間がかかりすぎる…

最適なファン選定を短時間で可能にする「エアフローテスター」とは!?

電源装置メーカーT社(従業員数:約1,000名)
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Solution
解決策・効果

最適なファン選定を可能にした,システムインピーダンスと動作風量の“実測”

頭を悩ませていたY氏は,山洋電気の担当者とコンタクトを取ることで,解決の糸口を見つけました。
Y氏より課題をヒアリングした山洋電気担当者は,最適なファンを見極めるためには,まず装置のシステムインピーダンス(*1)やファンの動作風量(*2)を把握する必要があると説明。さっそく,山洋電気の「エアフローテスター」を持参し,開発中の装置の測定をおこないました。
「ファンの動作風量と,システムインピーダンスとの交点がファンの動作点になるそうです。この動作点をギリギリまで下げることで,最適なファン選定ができるということがわかりました。」(Y氏)

山洋電気担当者はこのデータをもとに新たなファンの選定をおこない,小型化などの要求を満たした最適なファンを提案したことで,新モデルの開発は一気に進みました。

そのようななか,Y氏はシステムインピーダンス,およびファンの動作風量を“実測”できる,「エアフローテスター」にとても興味を持ちます。

「今回は,ファンだけでなく,今後の新製品開発を見越してエアフローテスターも提案していただきました。これならば従来のように実機評価に頼ったファン選定ではなく,正確な測定にもとづき,最適なファンの選定が簡単にできると期待が持てました。また,大型のダブルチャンバー測定装置(*3)と比較すると安価なので当社にも導入可能でしたし,持ち運びができるサイズ・重量であることも大きなポイントとなりました。」(Y氏)

*1 システムインピーダンス:装置内部の風の流れにくさ。通風抵抗とも言う
*2 動作風量:実装したファンを回したときに,実際に装置内を流れる風量
*3 ダブルチャンバー測定装置:ダブルチャンバー方式の風量・静圧測定装置

最適なファン選定だけじゃない!エアフローテスターの活用で装置の付加価値を向上

このようにして,T社は「エアフローテスター」の導入を決めました。
山洋電気は,エアフローテスターを活用し要求に合うファンを導き出す方法や,カタログのスペックではなく実装時の性能によるファン選定についてのアドバイスなど,継続したサポートもおこないました。今回の導入についてY氏はこう語ります。

「山洋電気には,貴重なアドバイスをいただき,非常に感謝しています。実際に,現行モデルに搭載しているファンの動作風量を測定してみたところ,過剰な風量のファンを選定していたことが判明しました。システムインピーダンスや動作風量の実測が可能になったことで,選定の基準が明確になりました。今後,最適なファンを短期間で選定できるようになり,開発期間の短縮が期待できます。
また,『エアフローテスター』をうまく活用すれば,ファンの選定だけでなく,筐体設計の見直しやレイアウト改善が可能となります。小型化や軽量化,低騒音化など装置の付加価値向上も図っていきたいです。」

効果
  • 「エアフローテスター」でシステムインピーダンスと動作風量の測定が可能に。
  • 実測データをもとに小型化,低騒音化,低消費電力化を実現するファンを短期間で選定。
  • 筐体設計の見直しやレイアウト改善による装置の付加価値向上に期待。

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