TECH COMPASS
山洋電気株式会社の製品・技術情報サイト
インタビュー
コラム
ものづくり最前線(20)

事業部×営業=コラボ交流会

Interview
インタビュー

このコーナーでは,さまざまなシーンで山洋電気の技術を支える人々を紹介していきます。
ものづくり現場の日々の考えや苦悩,製品にこめられたメンバーの思いをお伝えします。

今回は,社内の取り組みである「事業部×営業=コラボ交流会」を紹介します。
生産部と営業部がコラボした交流会で,第1回は「山洋電気の製品はこんなところで役立っている」をテーマに,クイズ形式の講義や動画紹介などを通じて製品の理解を深めました。
第2回以降は「#私のお仕事」をテーマに,生産部と営業部がお互いの業務について理解を深め合っています。
この交流会のきっかけや目的について伺った担当者インタビューを紹介します。

インタビュー

Q)「事業部×営業=コラボ交流会」が始まったきっかけを教えてください。

牧内

▲生産第二部 牧内 壮太

私が参加している「未来を語るオンラインサロン(※1)」で,生産第二部で月1回開催している「モチベーションアップの会」の話をした際に,「みなさんはどのような方法でモチベーションアップをしているのですか?」と質問をしたのがきっかけです。みなさんが「それ面白いね!」と言ってくれたので,早速「モチベーションアップの会」を主催している関課長に相談したところ,「ぜひ,交流会という形でやろう!」と話が広がっていきました。

▲生産第二部 牧内 壮太

※1 :自ら応募した有志のメンバーが「山洋電気の未来を語る」オンラインサロン。第9次中期経営計画にもとづきボトムアップでの殻破り活動を進めながら,新規事業の創出に挑戦する風土を醸成させることを目指している。

Q)「モチベーションアップの会」とは何ですか?

▲生産第二部 関 清志

「モチベーションアップの会」は,生産部で働くメンバーのモチベーションを上げたいというのが一番の目的です。モチベーションを上げるためには仕事を楽しまなくてはいけないですよね。幸せを感じながら仕事をしてもらいたいと思っています。私は,考え方ひとつで,今自分の置かれている環境や立場を楽しくもできるし,つまらなくもできると思っています。そこで,みなさんに考え方をポジティブに持って過ごせるようになってもらいたいということで,この会を始めました。
生産第二部のメンバーを集めて,2022年6月から始め,7回くらい実施したのですが,ネタに困ってきていました。私だけしか発信をしないで,みんな聞き役になっているもので,「いや~困っちゃったなー。この先どう進めていこう?」と考えているときに,交流会の話をいただきました。もともと実施していた取り組みと,今回の交流会がちょうど一致した形です。
営業のみなさんに参加していただき,ポジティブな考え方に触れたり,生産部の参加者一人ひとりに話しかけていただいたり,いろいろなアイデアを持ち込んでいただいたり…求めていたものより,非常に大きな成果を得られそうだと感じています。

▲生産第二部 関 清志

Q)交流会の話があがったとき営業側の反応はどうでしたか?

鈴木

▲マーケティング部第二課 鈴木 恒三郎

生産部の方は,山洋電気の製品を一生懸命作っているけれども,お客さまの装置の中でどういった形で製品が使われているか,というのをあまり知らないと伺いました。社会的にも貢献度が高い製品なので,生産部のみなさんが精魂込めて作ってきた製品が,どのようなところに,どのようなお客さまに使われていて,どう喜ばれているのか。営業の視点でみなさんに共有したいと思い,牧内さんと一緒に企画を進めていきました。

▲マーケティング部第二課 鈴木 恒三郎

Q)参加者のみなさんの反応はいかがでしたか?

参加者の感想は,大きく3つにまとめられます。
まず,ひとつ目が,自分たちの作っている製品が世の中でどのように使われているかを知り,社会へ貢献できているということを実感しました。
二つ目が,営業の方のお仕事を知ることで,生産部しか見えていない自分たちの考えを見直す機会になりました。
三つ目が,山洋電気の多くの仲間とコミュニケーションを取りながら,生産部という殻を破り成長したいです。

牧内

家に帰ってから「コラボ交流会」のことを家族に話したよ。と嬉しそうに言っている方もいました。会社のできごとを家で話すことはなかなか無いかと思います。仕事を楽しいと思って,そのことを家族に話して,家族がこんなリアクションしたんだよ。と,そんな話をされていたので,すごくいいなぁ,いい変化だったんじゃないかなと感じました。

Q)交流会の内容を教えてください。

鈴木

1回目は,生産第二部のみなさんが作っている製品について理解を深めました。サーボシステム製品の高い性能と品質は,世界中のお客さまから評価されています。この評価は丹精込めて築き上げた「現場の力」から得られたものです。生産部のみなさんの日々の努力の積み重ねですね。交流会では,みなさんの作っている製品が「世の中の役に立つ製品であること」,「どのような場所に使用されているか」をぜひ知っていただきたいと思いました。クイズ形式の講義や当社製品が使用されている装置の動画を紹介する中で,日々の営業活動で感じる「お客さまの感触」も交えながらお話ししました。
第1回を開催して,営業部も生産部もお互いの業務内容について何も知らなかったことに気づきました。営業としては,オーダーをすれば当然のように製品が届く。当たり前のことのようですが,その当たり前には,たくさんの人が関わっていることが良く分かりました。そこで,2回目以降の交流会では仕事紹介を企画しました。生産部の方がどのようなお仕事をされ,どのようなところに気を遣いながら製品を作っているのか,逆に,営業がお客さまとどんな会話をしているのか,「#私のお仕事」をテーマにお互いに紹介し合いました。

牧内

お仕事紹介で,私は伊藤さんの写真の撮影をお手伝いしました。ご本人も自分の仕事を人に説明するのが難しいとおっしゃっていました。しかも,写真1枚とハッシュタグ3つ,制限時間3分間で紹介するときに,「私の仕事に関するキーワードは何か」,「何を写したら私の仕事を表現できるか」を考えることは,「自分の仕事を見直すこと」につながった気がします。それを一生懸命うんうん考えている姿が微笑ましくて,自分の仕事に向き合って,これなら分かりやすいかなぁと試行錯誤する姿を見て,すごくいい企画だなと感じました。
また,営業のみなさんへの生産部のお仕事紹介では,私も同じ生産部の中でも知らない仕事があったので,いい驚きがありました。「自分の仕事内容を発信する」というのは,「同じ生産部のメンバーへの発信」という意味でもいいと思いました。何より,みなさんが楽しそうに準備をしているのがとても印象的でした。

生産第二部全体で170人のメンバーがいます。その中で4つの大きなグループがあり,さらに係に分かれているので,他のグループ・係がどのような業務をおこなっているのか,だいたいは分かっても細かいところまでは分からないというのが実態です。
私が印象に残っているのは,資材の受け入れ業務の三井さんの発表です。普段だとスポットライトが当たるような職場ではなく,自分が発表者となって話をする機会も無いので,その機会を作ってあげられたのが,良かったなぁと思いました。本人も非常に喜んでいて,もう嬉しくて一生懸命話す内容を考えていたんですね。本来3分間のところ10分くらい話してしまったところにも,ぜひ自分の話を聞いてもらいたいという気持ちを感じました。

鈴木

営業は出荷の際に現品票を段ボールに貼ってください,という指示をすることがあります。今回,仕分けの現場の写真と業務内容を説明いただいたことで,なぜこの指示をしなければならないのかがよく分かりました。きっと,お客さまの工場の受け入れもこのようにしているんだろうなと想像できました。営業もインサイドセールスも工場の受け入れ現場を見たことなかったので,非常に意義が大きかったです。

Q)よかったことや大変だったことはありますか?

よかったことは,私が楽になりました。というのも,みなさんに助けていただいて,一人で悩むことが無くなったので非常に助かっています。メンバー自身も楽しみにしているのを感じますね。ものづくりや,作業効率を上げましょうという,今までの業務とは違う部分の成長を促してくれる会なので,みんなが楽しんで参加してくれていると思います。

牧内

先に,大変だったことについてお話すると,関さんが楽になったとおっしゃったのですが,その大変さが分かりました。今までの「モチベーションアップの会」は,自分は聞き役でした。それが主催者側の中心のメンバーになると,責任が生まれて,それがちょっと大変だなと思いました。ですが,それを分けていただいて嬉しいなという思いもあります。
よかったことは,営業の方が生身の人間だと知ることができました。パソコンの向こうというか,仕事の向こう側に誰かいるのは分かっているのだけど実感が無かったのです。向こう側の人の顔が見えるか見えないかで気持ちが違うので,「自分はこういう人たちと仕事をしているんだ」ということが分かったのがすごく良かったです。

鈴木

私も牧内さんと同じ気持ちです。生産部の人がものづくりをしていることを実感しました。丹精込めてものづくりをしている人とその経験や技術が製品の品質を支えているのだなと改めて感じることができました。交流会を通じて,営業だけではなく「山洋電気全体としてワンチームなんだ」と強く感じられてよかったです。
私は大変だとは思っていなくて,関さん,牧内さんをはじめ私がこれまで関わってこなかった方たちとお話する機会が増えたことが非常によかったなと感じています。みんなで相談しながら,また新しい企画,楽しい企画を作っていきたいです。

Q)今後の展開を教えてください。

営業部のみなさんと業務内容について理解を深めるという目標を達成することが重要だと思います。また,山洋電気という大きな会社で,さまざまな部署,さまざまな業務に関わっている方がいるというのをよく認識して,仕事の励みに,モチベーションアップに繋げてもらいたいです。やはり,仕事を楽しく感じて,多くの仲間とともに同じ目的をもって進めていくという共通認識を持ってもらいたいですね。

牧内

今回のコラボ交流会は,十分成功していると思います。ですが,今後も回を重ねて,さらに大成功!となったら,成功例としてサーボシステム事業部と営業部だけでなく,他の事業部,いろいろな部署と,さらには山洋電気グループの世界中の人たちと,コラボ交流会ができたらいいなと思います。

鈴木

今回,生産部のみなさんが一生懸命,製品を作っているのが分かったので,営業としてもっと製品への愛情をお客さまに広げていきたいです。営業トークのなかで,「山洋電気ってどんな会社?」「品質のいい会社です」と漠然と話していたのですが…こうやって生産部の方と話すと,生産部の方がこういう“思い”で作っていると実感できるので,胸を張ってお客さまに伝えられるようになります。
今回は生産第二部のみなさんだけでしたが,山洋電気の工場はとても広いです。サーボシステム事業部だけでもたくさん部署がありますので,もっと交流会を広げていって,山洋電気全体を盛り上げていきたいと考えています。

「#私のお仕事」

「私のお仕事」を写真1枚と#(ハッシュタグ)3つで紹介!

部材の受入業務

#大きな声で挨拶を!
部材納品のため,毎日,運搬業者の方々が来社されるので大きな声で挨拶をします。
#おかしいと思ったらすぐ連絡!
部材の型番,数量違いや破損などがあったらすぐに連絡し,不具合品を次工程へ回さないようにする。
#大丈夫?正しい姿勢で安全確認
重量物が多いので,部材を持つ際は腰を落として足元に注意して作業する。

▲三井さん

ハッシュタグ3つと写真を関連付け,要点をまとめて説明するのは難しかったですが,自分の業務について発表できて良かったです。

▲三井さん

線加工

#14種類
線加工では線作り表が何種類かの線で1つの品番になっているので,確認作業に時間がかかります。
#茹でタコ?
日々,必死になって仕事をしているようすが周りから見ると茹でタコに似ているのではないかな?
#スペシャルメニュー
富士山工場では月に1度,昼食にスペシャルメニューがあります。会社に来る楽しみの1つです。

▲伊藤さん

コラボ交流会に参加して,今まで気が付かなかったことを発見できました。新しい接点ができると変化が出てきます。これからどのような変化が得られるか楽しみです。

▲伊藤さん

SMT検査

#SMT検査
表面実装後のプリント回路板をAOI目視支援装置で目視確認します。
#グレーゾーン…班長どこ~!???
品質の良否を判定する際,判断の難しいときは上司に相談してから判定をおこないます。
#こまめに瞬きをしましょう!!!
集中していると瞬きを怠りドライアイになります。

▲小宮山さん

何を質問されるのかドキドキしていましたが,話術のプロである営業部の方々にうまく転がされ楽しく答えることができました。

▲小宮山さん

作業誘導システム

#初めての作業者でも!
作業誘導システムは図面に基づいて作業手順が作成されていて,初心者でも組立ができます。
#4,000!!
既存の機種数は4,000種あります。
#隙あらば!
生産応援をしながら写真の見栄えやどのような手順が良いのか研究しています。

▲小林さん

自分の世界の中でしか考えられなかったことが,部門を超えることでさまざまな見方があるんだなと世界が広がりました。

▲小林さん

仙台支店のオフィス

#お守りのはにさっく
初めてのweb商談でお会いしたお客さまからいただきました!
#San Ace Clean Air
キレイな空気の流れも映ってますか!?
#ワイドモニター
型番誤入力防止のためモニターは顔2つ分です!

▲佐藤さん

発表はとても緊張しましたが,アットホームな雰囲気でお互いのお仕事の話ができてとても楽しかったです。

▲佐藤さん

UPSのトレーニング

#東南アジア担当
東南アジアを長年担当。現地の急成長を目の前で見てきました。
#海外P事主担当(元)
営業キャリアの半分以上が社内では超ニッチな分野。世界的には一大成長産業なんですけどね。
#A22A開発
マレーシアからの引き合いがきっかけ。当社ではじめてSDP生産を実現した三相UPSは私の起案から。

▲羽根さん

Teamsのおかげで現場の生の声で聞く機会が上田に行かずとも得られてよかったです。こういう場から新しい殻破りのアイデアが生まれそうな気がしました。気軽に話ができる雰囲気もよかったです。

▲羽根さん

まとめ

「事業部×営業=コラボ交流会」では,山洋電気で働く人の感情にフォーカスしました。今までは会社のなかで「部署」「作業」「製品」が会話の主語でしたが,そこで働く一人ひとりの「人」「感情」にフォーカスすると,会話の主語が,「会社」から「私」になります。例えば,営業がお客さまに話をするときも,「工場」ではなく,工場にいる「人」の顔を思い浮かべて話せるようになります。「私は○○」と話せるようになることで,話し手はもちろん,聞き手にも具体的なイメージが伝わりやすくなります。お互いのことを理解し合う交流会は,とても画期的な取り組みになりました。