
解決事例
医療現場を支える「集塵機」の信頼性向上を実現!
ファンの数を減らして“吸引力アップ”した方法とは!?
集塵機メーカー K社(従業員数:約300名)
K社は,10年ほど前に医療機器市場へ参入を果たし,現在は病院薬局や調剤薬局向けの散剤・錠剤分包機に内蔵される「集塵機」を主力製品のひとつとしています。
しかし,かねてよりユーザーから,さらなる吸引力アップの要望が寄せられており,吸引力を高めた新モデルの開発に乗り出すことにしました。とはいえ,薬局などの静かな環境で使用される集塵機のため,消費電力と騒音を抑える必要がありました。K社医療機器開発部のF氏はこう振り返ります。
「吸引力向上を図るために,まず,搭載ファンの置き換えを検討することにしました。1装置あたり2台のファンを搭載しているのですが,これを風量の大きいタイプに置き換えようとしたところ,消費電力や騒音の増加がネックとなり,なかなか適切なファンを見つけられずにいました。」
一方でF氏は,現状のファンメーカーの対応に不満を抱いていました。以前,不具合でファンが停止した際の対応が悪く,また風量アップの相談をしても具体的な提案もないなど,不満がたまっていたのです。
「メーカーとしてのサポート体制が整っていることも,ファンの選定における重要なポイントでした。集塵機は直接生命に関わる装置ではありませんが,医療分野で使用される以上,常に高い信頼性が求められます。こうした点を理解し,十分に配慮していただけるメーカーを探していました。」(F氏)