
解決事例
電源装置の小型化と容量アップを両立したい!
業界トップクラスの高静圧で,高密度の装置を効率よく冷却する「San Ace 二重反転ファン」
情報通信機器メーカーD社(従業員数:約500名)
情報通信機器メーカーD社では,新たなサーバ用電源の開発に取り組んでいました。開発技術部のI氏は課題についてこう語ります。
「サーバの小型化にともない,構成要素である電源装置の小型化が求められています。電源容量を維持しながら小型化を実現するには,内部の高密度化が必要です。一方で,安定した出力を維持するためには,部品の発熱を抑えながら内部温度を規定の範囲内に維持することが,開発の課題となっていました。
しかし,装置の高密度化によって内部に風が通りにくくなり,内部の発熱を効率よく排出させるには,静圧の弱い現行ファンでは,装置を十分に冷却できませんでした。」
「また,サーバにはハードディスクなどの精密部品が実装されているので大きな振動は許されません。以前に高静圧のファンを使用したところ,振動の大きさが問題になりました。メーカーに話を聞くと,ファンの冷却性能を出すためには回転数を上げる必要があるようで,それが振動の原因になっているそうです。静圧の高いファンを採用したいのですが,振動でハードディスクに悪影響を与えることは,何としても避けたいのです。」(I氏)
現行品よりさらに高静圧なファンが必要となったD社は,条件を満たすファンを探し続けました。