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解決事例
フィルタの密度が高い空気清浄機に最適なファンとは?

PWM機能付きのブロアと技術サポートで,十分な風量と低騒音を両立

空気清浄機メーカーA社(従業員数:約500名)
課題
  • 密度の高いフィルタで通風抵抗が増加するため高静圧なファンに置き換えたい。
  • 静圧の高いファンを搭載した際の騒音が心配。
効果
  • 高静圧なブロアで十分な風量を確保。
  • PWMコントロールによる回転速度制御で騒音を低減。
  • さらなる騒音低減のための各種サポート・提案を実施。
爆発的に感染が拡大した新型コロナウイルス。家庭や公共施設などでは3密(密集,密接,密閉)空間のウイルス除去を期待し,空気清浄機の導入が急増しており,メーカー各社はウイルス抑制への効果を検証しながら新モデル開発を続けています。

Problem
課題

ウイルス抑制機能強化で通風抵抗が増大,現行のファンでは十分な風量を得られず

新型コロナウイルスの感染拡大を受け,さまざまな場所で空気清浄機導入の動きが広がっています。空気清浄機メーカーA社でも,ウイルス抑制機能を強化した新製品の開発に乗り出していました。しかし開発にあたり,空気清浄機内部に搭載するファンについて,いくつかの課題がありました。A社商品開発部のB氏はこう説明します。
「新モデルには,ウイルスの抑制機能を強化するために特殊なフィルタを何層にも重ねる必要がありました。しかしフィルタの枚数が増えて密度が高くなることで通風抵抗※1が増し,現行のファンでは静圧が足りず十分な風量を確保できなかったのです。
そこで静圧の高いファンの搭載を検討したのですが,今度は騒音が問題となりました。空気清浄機は病院や店舗,家の中など人の近くで使用されるため,ファンの音はできるだけ抑える必要があります。」(B氏)
B氏は,ウイルス抑制機能の強化と低騒音化の課題を解決するために,高静圧と低騒音を両立できるファンを探していました。

※1 通風抵抗:装置内部空気の流れにくさ。システムインピーダンスとも呼ばれる。

Solution
解決策・効果

通風抵抗の高い装置に最適な高静圧なブロアを提案

B氏は,現行モデルの空気清浄機に搭載しているファンメーカーである山洋電気の担当者にコンタクトを取り,高静圧のファン搭載と低騒音化の両立について相談しました。
B氏から課題を詳細にヒアリングした山洋電気の担当者は,高静圧なブロア「San Ace B97」を提案します。
「今までの採用実績や手厚いサポートへの評価が高かったことから,今回も相談してみました。提案していただいたファンは,業界トップクラスの高静圧で,サーバやストレージなど通風抵抗の高い装置においても,風量の確保を実現した数多くの実績を持っていました。また羽根やフレーム形状に独自の工夫を施すことで高静圧とともに低騒音を実現しているそうです。さらにPWMコントロール機能で状況に応じて回転数を制御することが可能なので,さらなる騒音低減が期待できました。」(B氏)

正式採用決定後も騒音を低減するサポートを実施,十分な風量を確保しつつ低騒音化を実現

B氏は「San Ace B97」の評価をおこない,フィルタが何層にも重なり通風抵抗の高い空気清浄機でも十分な風量を確保できることを確認。正式に採用を決定しました。
さらに,山洋電気は,B氏ら商品開発部より要請を受け,騒音低減のための技術サポートを継続しました。
「山洋電気の社内にある無響室でファン駆動時の騒音値を測定してもらったほか,ファンの取り付け部分に振動吸収材を設置する追加提案をしていただきました。こうしたサポートもあり,当社としてはこれまでにない静音性能を実現することができました。」(B氏)

無事に空気清浄機の新モデル開発に成功したA社では,引き続き山洋電気のファンを活用しながら「withコロナ」の時代に対応した製品の研究を続けています。

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