
解決事例
高温でファンの羽根が変形!?
周囲温度90℃でも壊れないLEDユニットに最適なファンを見つけ出せ!
照明機器メーカーS社(従業員数:約600名)
家庭向け照明から屋外の大規模なライトアップ設備まで,各種照明機器を取り扱うS社。同社の製品は,現在はLEDを用いたモデルが主流となっています。LEDは白熱灯に比べて発熱が少ないとはいえ,長時間使用するとユニット内部は高温になります。そのため,ほとんどの製品に冷却用のACファンを搭載していますが,このファンが問題を抱えていたのです。S社技術開発部のA氏はこう語ります。
「現行機では,光源の冷却用にACファンを使用しています。ですが,それでも周囲温度が90℃と非常に高温になり,ファンの羽根が変形しファンフレームに接触するという不具合が発生してしまいました。熱で溶けた羽根が遠心力で伸びてフレームに当たってしまったのです。」
A氏は,今回の不具合を受けてこのファンの採用を急遽取りやめましたが,速やかに代替のファンを用意する必要に迫られました。
「高温環境で正常に動作するのはもちろんですが,LEDの寿命は非常に長いため,搭載するファンにも相応の耐久性が求められます。また,LEDを使用する大きなメリットの一つである省エネ性能を活かすためにも,ファンの消費電力をいかに削減するかということも課題となっていました。
高温環境下でも問題なく動作し,耐久性が高く省電力。お客さまに安心してお使いいただくためにも,LEDユニットに適したファンを見つけ出さなければなりませんでした。」(A氏)