
解決事例
精度を維持しつつ,検査速度を向上したい…
25%の高速化を実現した,加速度“業界トップ”のリニアサーボシステムとは?
検査装置メーカーD社(従業員数:約500名)
検査装置メーカーD社では,新たに開発中だったインラインタイプの基板外観検査装置について課題を抱えていました。
問題となっていたのは検査装置に搭載された高分解能カメラの駆動速度でした。同社設計開発部のA部長はこう振り返ります。
「部品実装装置はTVやPC向けといった大型基板から,スマートフォンやタブレットなどの小型基板へ需要が移ったことで,小型電子部品を高い精度で実装することが求められるようになっています。スマートフォンやタブレットでは製品需要が市場リリース時に集中するため,より短時間で大量に実装する要求が高まっています。これに伴い,生産ラインに組み込まれる基板外観検査装置にも高速化が求められるようになりました。検査速度を上げるにはカメラの駆動軸の高速化が必要ですが,従来機種に搭載しているモータでは推力が不足していました。」
A氏ら開発チームは,カメラの駆動軸の高速化を実現させるため,情報収集に乗り出しました。