
解決事例
瞬低によるジュール加熱装置の停止を防ぎたい
「仕方ない」と諦めていたメーカーに最適な提案とは?
食品加工メーカー S社(従業員数:約200名)
ジャムやフルーツソースなどを製造する食品加工メーカーS社。同社は長い間,生産ラインの殺菌工程で使用するジュール加熱装置が瞬低で停止するトラブルに悩んでいました。S社生産管理部のマネージャーA氏はこう語ります。
「生産ラインのなかでも特にジュール加熱装置が停止すると,完全な加熱殺菌ができないため生産途中の食品を破棄しなければいけません。また,ソースが冷えて固まると機械が詰まり,機器の清掃や除菌,再稼働などの大掛かりな作業が発生することになります。これが出荷遅れにつながることもあります。特に瞬低は落雷が原因となることが多く,春から夏にかけての繁忙期のトラブルは,お客さまに迷惑をかけるとともに弊社の信用問題にもつながります。」(A氏)
しかしS社では,瞬低についての対策が分からず「仕方ない」ものとして諦めていたのです。
「今年に入ってからも瞬低が発生し,大量の食品廃棄によるロスが生じました。社員が休日出勤や残業をして補ってきましたが,今後も毎回この対応を続けていくには負担が大きく,対策が必要なことは分かっていました。しかしよい方法が思いつかず,諦めていました。」(A氏)
*瞬低(瞬時電圧低下)・・・ 送電線などの故障により,0.07~2秒間電圧が低下する現象
詳しくは停電の基礎知識と対策:停電の種類と「瞬停・瞬低・瞬断」とは?