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解決事例
工場の装置のバックアップが必要だが導入コストを抑えたい

UPSの容量を抑えつつ装置の瞬低対策を実現する方法とは?

飲料メーカー J社(従業員数:約100名)
課題
  • 停電や瞬低による装置の停止を防ぎ,安定した生産量を維持したい。
  • 電源バックアップが必要だが,コストは低く抑えたい。
効果
  • 無停電電源装置「SANUPS A11J」の導入で,安定した生産量を維持。
  • バックアップ範囲を限定することで,UPS容量を抑え導入コスト削減。

近年の気候変動などにより,停電や瞬低(*)のリスクが増加傾向にあります。特に落雷などが原因の瞬低は,極めて短時間の電圧低下でありながら,生産設備の不具合や停止をもたらし,大きな損害につながる可能性もあります。


*瞬低(瞬時電圧低下)・・・ 送電線などの故障により,0.07~2秒間電圧が低下する現象。
詳しくは停電の基礎知識と対策:停電の種類と「瞬停・瞬低・瞬断」とは?

Problem

停電や瞬低によるホモジナイザー停止が頻発,UPS導入を検討するが…

乳処理および乳製品・清涼飲料水の製造をおこなう飲料メーカーJ社。同社はここ数年,度重なる電源トラブルに悩まされていました。生産管理部のK部長はこう語ります。
「停電や瞬低のたびに工場の装置が停止し,それが生産効率を著しく低下させていたのです。特に問題となっていたのはホモジナイザーの停止でした。ホモジナイザーとは液体に含まれる粒子を均一にするための機械です。牛乳などの乳製品は,沈殿・浮遊する性質を持っているため,ホモジナイザーによって撹拌し均質化する必要があります。しかし,ひとたび停電や瞬低が発生すると,この装置の再起動には3時間程度かかり,原料を廃棄せざるを得ない場合もあります。食品ロスも痛いですが,それ以上に生産量を安定させられないことが問題となっていたのです。」(K氏)

そこでK氏は,UPS(無停電電源装置)による電源バックアップを検討することにしました。
「従来から取引のあったメーカーに相談したところ,想定していたよりも大きな容量のUPSを提案されました。その理由としては,ホモジナイザーのモータの仕様である突入電流に合わせて選定したということでした。モータは起動する際に通常時の数倍の突入電流が必要になるそうです。しかし,大容量のUPSでは導入コストが非常に高くなり,われわれのような食品系工場への導入にはハードルが高い状況でした。」(K氏)

Solution

バックアップ範囲を限定することで導入コストを削減

そこで,K氏は課題を協力会社に相談してみました。すると,取引のあった山洋電気の営業担当者を紹介してくれました。山洋電気の担当者は,K氏から課題を詳しくヒアリングしたうえで,無停電電源装置「SANUPS A11J」を提案しました。
「電圧変動が主な要因とわかりましたので瞬低対策に的を絞り,さらに,バックアップ範囲をシステムの制御部に限定することで,モータ起動時の突入電流に合わせて選定する必要がなく,UPSの容量を抑えることができるとのことでした。提案していただいた『SANUPS A11J』は容量が5kVAなので,導入コストやランニングコストを大幅に削減できるというものでした。まさにポイントを突いた提案だと感じました。」(K氏)

「SANUPS A11J」は常時インバータ給電方式のモデルで,商用電力を整流して使用するため,非常に信頼性の高い方式です。また,入力電圧範囲が広いため,不安定な電源環境下でもバッテリ給電への切り換え頻度を減らし,バッテリの劣化を抑えることができます。提案に納得したK氏は,さっそく導入に向けて社内検証をおこないました。
「山洋電気の営業担当者には,デモ機の迅速な手配や導入時のサポートなどスピード感を持った対応をしていただきました。そのおかげもあり検証はスムーズに進みました。」(K氏)

頻発する瞬低による装置停止から解放

本社の承認をとったK氏は,ほどなく「SANUPS A11J」を工場に設置しました。
「『SANUPS A11J』の設置後,年に何度も起きていた装置の突然停止や生産ロスタイムもなくなり,工場の生産を安定させることができました。山洋電気には,これからもいろいろとお願いしたいと思っています。」(K氏)

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公開日:

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