
解決事例
高精度・小型ステッピングモータを探せ!
分光装置の小型化には,20mm角モータでは大きすぎる!
電子計測器メーカーH社 (従業員数:約500名)
各種電子計測器の製造・販売をおこなうH社。同社ではこのほど,製造ライン組み込み型の分光装置について,小型化に向けた仕様見直しをおこなっていました。H社設計開発部のN部長はこう語ります。
「製造ラインのコンパクト化を図りたいというニーズに対応するため,次期モデルでは,分光装置の小型化を目指すこととなりました。そのため,装置内の回折格子を動かすステッピングモータを現行の20mm角より小さなサイズに置き換える必要が生じたのです。」
「分光装置は,さまざまな波長を含む光源を波長に応じて分ける装置です。装置内の回折格子を回転させ,スリットで取り出した単色光を,試料に通して光測定器で分析します。きれいな単色光を取り出すため,小さなスリット幅でも対応できるよう,回折格子の駆動用モータは精度がとても重要となります。」(N氏)
早速情報収集を始めたN氏ですが,要求を満たすモータはなかなか見つからず,開発期限まで時間の余裕がなくなっていることも悩みの種となっていました。