TECH COMPASS
山洋電気株式会社の製品・技術情報サイト
解決事例
画像診断装置の位置ズレ・騒音の原因が特定できない…

原因の特定から解決方法まで,新規参入をサポート!

医療機器メーカーA社 (従業員数:約50名)

Solution
解決策・効果

位置ズレの原因特定から解決方法までをサポート

困ったM氏は解決策を求めて足を運んだ医療機器関連の展示会で,山洋電気ブースの担当者に課題を伝えました。後日,山洋電気の担当者はA社へ訪問し,課題を詳細にヒアリングしました。
「山洋電気の担当者は,機構の位置ズレの原因について,電気的なものと,機械的なものがあることを丁寧に説明してくれたうえで,調査を実施してくれました。」(M氏)

調査の結果,位置ズレの原因が判明しました。M氏はこう振り返ります。
「撮影機構にあるプーリーとモータをつなぐ部分が,往復動作を繰り返すことで緩むことが原因でした。その解決方法として,モータのシャフトにキー溝加工をするという提案をしてくれました。」(M氏)

最適なモータに変更することで不快な騒音を低減!

また,騒音については,採用したモータのオーバースペックが原因であると判明しました。
「ステッピングモータはトルクが不足すると脱調すると聞いていました。脱調が原因で起こる動作不良は決して許されません。そこで,トルクに余裕があるモータを選んでいました。ですが,まさかそれが原因になっているとは思いませんでした。ステッピングモータはオーバースペックになると,余分なトルクが振動の原因となり,騒音を引き起こしてしまうことが分かりました。」(M氏)

山洋電気担当者は負荷や動作の条件を調査し,最適なモータのサンプルをA社に提供しました。M氏はさっそく試作機にサンプルのモータを搭載し,実機評価をおこないました。
「撮影機構のモータをキー溝加工の2相56角モータに変更したところ,撮影画像のブレも不快な騒音もなくなりました。開発段階の原因特定からサポートしていただき,とても助かりました。」(M氏)

A社はその後,無事に医療用画像診断装置の開発を終了。医療分野への新規参入を果たすことができました。M氏は今後の医療機器開発においても,山洋電気を頼りにしたいと話してくれました。

効果
  • 位置ズレの原因特定から解決方法までをサポート。
  • 最適なモータに変更することで騒音を低減。
1 2
モータ・ドライバ
ステッピングモータを活用した装置事例もご紹介
ステッピングモータが高精度な位置決め制御をシンプルに実現できる理由とは?
モータ・ドライバ
モーターの故障の予兆を検知!予知保全で「止まらない工場」に貢献する方法とは?
モータ・ドライバ
内製化・自動化による生産革新で「生産工数1/2」と「リードタイム1/4」を実現した生産技術部のチャレンジ