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【UPS丸わかり】並列冗長

並列冗長タイプのUPS(無停電電源装置)なら,万が一のUPS故障のリスクにも備え万全!

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現代のビジネス環境において電力供給の安定性は非常に重要です。特に工場設備やデータセンターなど,電力の供給が途切れることが重大な影響を及ぼす場所では,UPS(無停電電源装置)による対策が必要です。
しかし,万が一UPS自体が故障した場合へのリスク対策は,盲点になっていることがあります。

そこで注目されるのが「並列冗長タイプのUPS」です。本記事では,並列冗長タイプのUPSの基本から,そのメリット,そして当社の該当シリーズについて詳しく解説します。

1. 並列冗長タイプのUPS(無停電電源装置)とは

「並列冗長方式」とは,通常1台で単独運転するUPSに対し,並列運転機能を持つUPSを2台以上並列することによって,万が一UPSに故障が発生した際でも他のUPSから給電を続けることができる方式です。これにより,電力供給の信頼性が大幅に向上します。

例えば,「3台のUPSを並列に接続することで,1台が故障しても残りの2台が電力供給を継続するため,システム全体の信頼性を高めることができます

並列冗長方式

2.並列冗長タイプのUPS(無停電電源装置)のメリット

「並列冗長タイプのUPS」は,万が一UPS自体が故障した場合のリスクに備える信頼性だけでなく,様ざまなメリットがあります。

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メリット1:万が一のUPS故障に備える,高い信頼性

並列運転機能を持つUPSインバーターユニットを2台以上並列運転することによって,万が一UPSに故障が発生した際でも他のUPSインバーターユニットから給電を続けることができます。これにより,電力供給の信頼性が大幅に向上します。

工場の中央監視システムや,計装システム,プロコン(プロセスコンピュータ),またサーバールームなど,電力供給の停止が甚大な被害をもたらす設備では,並列冗長タイプのような信頼性の高いUPSが必要です。

メリット2:柔軟な容量拡張性

並列冗長タイプのUPSは,必要に応じてUPSユニットを追加することで,システム全体の電力供給能力を増やすことができます。これにより,将来的に電力の使用量が増えた場合でも,柔軟に対応することができます。例えば,現在の電力需要が10kVAであっても,将来的に20kVAが必要になった場合,追加のUPSユニットを導入することで対応が可能になります。

当社のユニットは,1kVAごと,5kVAごと,100 kVAごとなど,機種により異なるため,シーンによって最適な容量を選択することができます。

並列冗長方式

メリット3:メンテナンスのしやすさ

並列冗長運転中であれば,電力の出力を停止せずにUPSユニットを交換できます。メンテナンスバイパス回路があるUPSの場合,バイパス運転中にユニット交換ができるため,装置を停止させる必要がありません。

停電の被害_時間やお金

3.当社の並列冗長タイプUPS(無停電電源装置)とおすすめの利用シーン

山洋電気では,ご利用ソーンに合わせた様ざまな並列冗長タイプのUPSをご用意しています。

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『SANUPS A11N』

5kVA~20kVAの容量を持ち,5kVAのユニットを最大4台組み合わせることができます。
1台を予備ユニットとして使用する並列冗長運転ができます。

『SANUPS A11N-Li』

5kVA~20kVAの容量を持ち,5kVAのユニットを最大4台組み合わせることができます。
リチウムイオン電池UPSであるため,鉛蓄電池の『SANUPS A11N』と比較して,以下の特長があります。

  • バッテリー長寿命(期待寿命10年 ※25℃環境下)
  • 使用温度範囲が広い(使用環境:0~55℃)
  • 省スペース・軽量

電力の停止によって,重大な事故につながる恐れがある化学工場・製鉄所・半導体工場・製薬工場・食品工場といった各種工場では,UPS故障という万一のリスクも避けることができる,並列冗長タイプのUPSが活躍します。 また,以下のような理由からリチウムイオン電池の並列冗長タイプUPSが非常に重宝されます。

  • 工場内のUPS台数が多く,バッテリー交換にかかる工数の削減が必要
  • 幅広い周囲温度の中でUPSを可動する
  • スペースが限られる

こちらの記事もおすすめ:UPSのリチウムイオン電池と鉛蓄電池を徹底比較!

化学工場

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『SANUPS A11M』

1kVA~8kVAの容量を持ち,1kVAのユニットを最大8台組み合わせることができます。
ユニットが小容量であるため,並列冗長タイプとしては小容量のシステムを組むことができるという,業界でも珍しいタイプのUPSです。

また,UPSの海外使用に適した以下の特長がございます。

  • UL/CE/UKCA 規格対応に対応
  • 100Vモデルだけでなく,200Vモデルもラインナップ
  • 幅広い入力電源範囲
    (100V系タイプが55~150V,200V系タイプは110~300V,入力周波数範囲は40~120Hz ※負荷率40%未満の場合)
  • 端子台仕様でコンセント形状の違いなど考えなくてよい

そのため,『SANUPS A11M』は,海外で使用する装置への組み込みや,海外の生産設備の電源対策に重宝されます。

  • 電力状況が不安定な海外でも,バッテリーの劣化を抑えたい
  • 小容量のため,装置に組み込んで使用したい
  • 生産設備など,UPS故障という万一のリスクも避けたい

こちらの記事もおすすめ:UPSを海外で使用する際の注意点や,安全規格について解説!

海外

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『SANUPS A13A』

6.25kVA~25kVAの容量を持ち,6.25kVAのユニットを組み合わせることで,幅広い電力容量に対応できます。
三相タイプのため,工場設備や生産設備などに適しています。

『SANUPS E33A』

100kVA~600kVAの容量を持ち,100kVAのユニットを組み合わせることで,幅広い電力容量に対応できます。
大容量UPSかつ,電力効率のよい省エネなUPSであるため,大規模な工場設備や生産設備など,電力需要が大きいシーンに適しています。

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『SANUPS A22A』

5kVA~105kVAの容量を持ち,5kVAのユニットを組み合わせることで,幅広い電力容量に対応できます。
またCE/UKCA 規格対応に対応しており,海外を含め幅広いシーンでご使用頂けます。

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「並列冗長タイプのUPSで,万が一UPS本体が故障した場合のリスクにも備えたい」「自社の環境に合ったUPSを選びたい」そんなご要望がございましたら,いつでもお気軽にご相談ください。お待ちしております。

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